
車掌さんの一日は朝五時の起床から始まります。
車掌さんはパジャマ姿で眠ります。
だから起きた時も、もちろんパジャマ姿。
制服に似た青色のパジャマが、ベッドの上で起きあがります。
車掌さんは透明人間ですので、パジャマだけが起きあがっているように見えますね。
もしもこの時の車掌さんの姿を見ている人がいたとしたなら、ポルターガイストと間違ってしまうかもしれませんね。
でも、ちゃんと中に車掌さんはいるんですよ。
さて、起きたらまずは着替えです。
車掌さんは透明ですから、顔を洗う必要も、歯を磨く必要も、ひげを剃る必要も無いんです。
だから、すぐに着替えです。
パジャマが空中を浮かんだり、制服がひとりでに動いたり、手袋が何も無い場所にはめられたりと、心臓が弱い人が見たら、倒れてしまうかもしれませんね。
でも、ちゃんと車掌さんはそこにあるんですよ。
さて、びしっと着替えが済むと、そこにはもう立派な車掌さんの出来あがりです。
これで、人前に出ても誰かを驚かせる事は無くなったはずです。
だから車掌さんは部屋を出て食堂車へと向かいます。
いくら透明人間でも、食べないといけませんからね。
食堂車ではもうすでにコックさんが働いています。
車掌さんがカウンター席に座ると、まずはコーヒーが出てきます。
車掌さんは、アンドロメダオリジナルブレンドが、大好きです。
コーヒーを飲みながら、まずは今日の予定を手帳で調べます。
今日は何時にどの辺りを通過するのか、駅に停車する予定はあるのか、乗客の人数は今何人か、そのような事をチェックします。
もちろん、車掌さんの頭にはすでに入っている事なのですが、それでも日課ですから止められないのです。
さて、チェックも終わる頃には朝食が出来あがっています。
今日のメニューは、999号特製のクロワッサンとクロコ鳥のベーコンエッグ、オリオン原産の野菜を使ったサラダetc...です。
999号は特別列車ですから、その朝食の味もまた格別です。
でも、近頃その味に慣れてきてしまったせいか、他の場所で食べる食事には物足りなさを感じる車掌さんです。
朝食を取り終わると次は、機関室へ行って機器の状態をチェックします。
どのくらい予定より遅れているか、または進んでいるかも、この時チェックします。
そして、車内の清掃です。
まだ朝が早いので、眠っているお客さんもいます。
だから、そのお客さんを起さないように静かに、手早く、しかし、きちんと隅々まで掃除します。
これで車掌さんの朝のお仕事は終わりです。
あまり仕事をしていないみたいですね。
でも、長い間列車に乗っているのですから、このくらいでないと勤まりません。
ですから、車掌さんに出会ったら皆さん、一言声をかけてあげてくださいね。
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