London Musical 観劇記

 

ミュージカルほど好き嫌いのはっきりする芸術も少なくないんじゃないかと思います。
「ミュージカルって演技過剰でイヤ!」「なんで死にそうな人が歌うの?」
「突然歌ったり踊ったりするのが信じられない。」等々よく言われます。
そりゃ、まぁそうかもしれない。確かに歌いながら踊りながら演技するって、どうにも不自然。
でも、ミュージカルの素晴らしさはその歌にこそあると思うんです。
芝居がはねたあとも、セリフが残ってるなんて「北島マヤ」(笑)じゃないんだから一般人には不可能。
その点ミュージカルはセリフ=歌となって、耳に残り,、思い出しながら家路に辿ることも可能なのです。
実は留学先をOxfordに決めたのは、ミュージカルを観にLondonへ出やすいと思ったから。
その甲斐あって4回も観て来ました。日本で観るのとはまた違う観劇記をリポートします。
    

 

 

Les Misèrables(「レ・ミゼラブル」)
  ・・・
第41回トニー賞受賞 

  Date: 2 August 1997
   Place: Palace Theatre (Shaftesbury Avenue)
   Price: Balcony £8.50/
Matinee

Palace Theatre 

御存知、ひとかけらのパンを盗んで獄中に14年・ジャン・ヴァルジャンの物語。
とにかく話のテンポが早い早い。あっというまに銀の燭台、荷馬車の暴走など
有名な挿話がささーっと片付き、気がついたらコゼットが成長してるし。(笑)
そうそう、よく誤解されるのですが、革命シーンは「フランス革命」でなく
1932年の「6月暴動」です。念のため。
ロンドンでの初演は1985年。日本では東宝のスケジュールにあわせて
不定期上演ですがなんと本場では超ロングラン体制でいつでも観られます。
このPalace Theatreってのは、一番安い席(つまりバルコニー席)だと
建物のてっぺんになるんですが、もうアタマが天井に届きそうなくらいで、
しかも舞台なんて絶壁の下ってカンジ。
目の前には柵だし(落ちないように。)、後ろのおっさんから「見えない」とつつかれるわ、
あの長時間ミュージカルを観るには大変ツライのですが、それでも感動できます。
地下鉄Leicester Square駅を降りてひたすらCharing Cross Rd.北上すると
左手に例のコゼットの看板が見えます。
思わず写真を撮った、記念すべきロンドンミュージカル初体験。
(ちなみに日本ではもう6回観てる・・・。)
チケットはVictoria駅のTICにて当日購入。(だからこそ、この席なんですわ。)

購入・記念グッズ
ピンバッジ £2.5・・・フランス国旗にレミゼのロゴ入り。

参考文献
・「レ・ミゼラブル」
ヴィクトル・ユーゴー著・佐藤 朔訳(新潮文庫全5巻)・・・いわずと知れた原作。

・「レ・ミゼラブル百六景」
鹿島茂著(文春文庫)・・・原作を読みたくない・読む時間のないヒト向けの解説本。
19世紀の挿絵入り。

 

The Phantom of the Opera(「オペラ座の怪人」)

   Date: 16 August 1997
   Place: Her Majesty's Theatre (Haymarket)
   Price: Stalls £18.50/
Matinee

  

初代ファントム俳優、マイケル・クロフォードの蝋人形@マダムタッソー

日本では劇団四季による各地での公演ですっかりおなじみ。
その耽美的なストーリー故に映画かもされてます。
が、やはりこの話はミュージカルが一番。(Sir)Andrew Lloyd Webberによる
類まれな音楽は、その舞台装置ともども美しさの点では他の追随を許さない。
この劇場は、とてつもなく優雅で美しい内装なので、とってもロマンチック〜なんですが、
この日の席はStall(1F)とはいえ、目の前に柱がある”Restricted View”。
ちょ〜っと辛かったです。
(ちなみにOxfordから電話予約で、チケットをステイ先に郵送してもらいました。)
普段、Phantomの切なさに感情移入するitoyanですが、
彼の敵役Raoulが超美形だったため、目を奪われっぱなしでした。(笑)
Picadilly Circus駅からHaymarket St.を南下すると、建物の周囲にポスターが
貼ってある建物です。

購入・記念グッズ
ピンバッジ £2.5・・・ファントムの仮面をかたどったもの。
日本で売ってないのでずーっと欲しかった。

参考文献
・「オペラ座の怪人」
ガストン・ルルー著・・・原作ですが、ミュージカルとは趣が違います。
ただのゴシック小説、と言うのは言いすぎ?

・「マンハッタンの怪人」
フレデリック・フォーサイス著(角川書店)・・・なんとPhantomはマンハッタンに
移住していた!・・・という設定はまだしも気に食わない箇所があるので、
この話はなかったことにしている。

・「完全保存版 オペラ座の怪人」
角川書店編 (\3,400)・・・全歌詞、カラー写真、スコア入り。
なんともゴージャスだが、全て劇団四季による上演風景なのでPR本かもしれない。

 

CATS(「キャッツ」)  ”Now and Forever”

                    Date: 23 August 1997
                 Place: New London Theatre (Drury Lane)
                 Price: A £32.50/
Matinee 

日本公演では必ず劇団四季が仮設劇場を建てますが、オリジナルはちゃんとフツーの劇場で上演、
とはいえ、この劇場だけは一般的なStallとかBalconyと言った呼称がありません。
ここは一番交通の便がよろしくなく、Tottenham Court Rd.からOxford St.を東に向かうか、
Covent GardenかHolbornで降りて歩くか、あるいはタクシーを使うかです。
(なので夜はあまり行きたくない)
劇場内には子供たちが描いた絵が飾ってあったり、やけにご家族連れが多かったりと、
ファミリー層多し!演出は日本の方が凝ってる気がしたけど、ガタイの良さはこちらの勝ち。(笑)
 

購入・記念グッズ
Tシャツ £11.0・・・実はミュージカル観劇前に、劇場視察を兼ねてTシャツの購入だけは済ませていた。
前面がCATSのロゴ、背中に猫の瞳、黒くておしゃれなシロモノです。

参考文献
・”Old Possum's Book of Practical Cat's”
T.S.Eliot(ノーベル賞作家)著・・・Webberはこの詩集を忠実に音符に載せ、
単なる挿話の寄せ集めだったそれぞれの詩を見事に一つの話にまとめあげています。

・映画「愛しすぎてー詩人の妻」(原題”Tom & Viv ”)
T.S.エリオットの狂気の妻Vivianの話。エリオット役はウィレム・デフォー。

 

Beauty and the Beast(「美女と野獣」)

          Date: 13 September 1997
          Place: The Dominion Theatre (Tottenham Court Road)
          Price: First Circle £32.50/
Matinee 

このミュージカルは、本来1週間前の9月6日に観る予定でした。
(そのつもりでチケットを購入していた!)
ところが!Lady Diことダイアナ元妃の事故死、それに伴う葬儀のため、
どうなるかわからない状態になってしまったのです。
劇場に電話しても「大丈夫、お昼過ぎたらやるから。」と最初は言われ、
能天気なこの返答に不安を覚え、心配になって再度電話したら、「う〜ん、分からないねぇ。」
→「あ、その日は夜だけです。」と二転三転。
わたしの拙い英語力では、とても1週間後にスライドさせてくれとは頼めず、
学校の事務の方に頼んでなんとか13日に変えてもらった次第。ホント、大変でした。
劇場はTottenham Court Road駅からCharring Cross Roadを隔ててすぐ向かい。
BeastがPrinceに戻ったとたん、「あら、なんて美しい・・・。」(itoyanは面食い。) 

参考文献
「美女と野獣」
ボーマン夫人著・・・文庫ででてますが、短編集の中の一編です。

・映画「美女と野獣」・・・ジャン・コクトーの映画は絶対お勧め。モノクロですが非常に美しいです。
勿論、ミュージカルの元はディズニーアニメ。 

 

 

West Endのツボ

・劇場チケットを購入する場合、余裕があるなら直接窓口へ。
なければ、観光案内所へ。(手数料はとられるけど。)
Londonで購入できない場合、First Call(0171-420-0000)Ticket Master(0171-44-4444)へ。
指定した住所へ郵送してくれます。(勿論劇場に直接電話してもOK。)
レスタースクエアの「ハーフプライス・チケット・ブース」がよく紹介されますが、
とにかくすごい行列で並んでる時間が勿体無い。(そしてGETできるとも限らない。)

・上演時間は演目によって異なるが、Eveningsが19:30〜、Matineesが14:30〜。
ちなみにMatineeは週2回。土曜日とWeekdayの内の一日。

・席は、Stalls(£18.50〜32.50)、Dress Circle(£18.50〜32.50)、Upper Circle(£20.00〜23.50)、
Balcony(£7.00〜8.50)の順に安くなる。ということは舞台から遠くなり、観にくくなる。(笑)
 また、同じ階でも、”Restricted View”の場合、安くなる。(観づらいので)

・他にJesus Chist Superstar、Starlight Express、Miss Saigonなどもやってましたが、
残念ながら時間切れ。(T_T)

 

 Around the Englandへ     Road to Parisへ  

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