コアラ生態学
1.コアラの種類・・・オ-ストラリア大陸に3亜種います。
注)亜種・・同じ種類の動物でも、住んでいる場所によって、色や型、大きさなどが違う場合があります。
これを種の下の段階で、亜種として分類します。コアラは一種類だけです。
≪学名≫ Phascolarctos cinereus(ファスコラルクトス シレネウス)
≪英名≫ Koala
学名はギリシャ語で”袋のあるクマ”の意、英名のコアラの由来=豪州のニュ−サウスウエルズ州の
東部に住む原住民のアボリジニの言葉で”水を飲まない”の意
動物学的分類・・有袋類・双門歯亜目ウォンバット類コアラ科に属しています。
(有袋目(目)・コアラ科(科)・コアラ(属)・コアラ(種))
| コアラの種類 | |||
| コアラの産地 | 体長 | 毛色 | 備考 |
| フルフェイト・コアラ (ビクトリア・コアラ)(ビクトリア州を中心に寒いところに住んでいる) |
最大(体長約80cm約体重12kg黒っぽい茶色の毛で覆われて腹部に白い毛がはえています)体重ー雄が平均で11.8キロ、雌が平均7.9キロぐらいです | 茶褐色 | (南のコアラ)一番寒いに住んでいます。 ぶあつい体毛は、太陽の熱をとりいれ やすくこげ茶色をしています |
| ニュ-サウスウェ-ルズ・コアラ (南東クインズランド・ ニュ-サウスウェ-ルズ) |
中型(体長約74cm約体重9kg 背中は灰色 の毛で覆われて 白い毛がはえています 腹に白い毛がはえています) |
灰色系 | (中間のコアラ)最初に発見された コアラで、一番知られています。 ややこいねずみ色の毛をしています。 南のコアラと北のコアラの中間色です |
| クインズランド・コアラ (北東クインズランド) |
最小(体長約70cm約体重6.5kg背中は灰色の毛で覆われて白い毛がはえています腹に白い毛がはえています)体重ー雄が平均で6.5キロ、雌が平均5.1キロぐらいです | 灰色系 | (北のコアラ)北部のあたたかい ところに住むコアラで毛の色はうすく、 やわらかで、ねずみ色をしています |
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| フルフェイト・コアラ | ニュ-サウスウェ-ルズ・コアラ | クインズランド・コアラ |
| 3種類のコアラの分布図 |
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2.コアラの一生・・・野生の場合10年程生きます。(8〜12年といわれている)
*コアラは有袋動物で、コアラの赤ちゃんが(体長約二センチ、体重1グラム以下です。)
おかあさんの背中に登れるようになるまでの半年間、袋の中で育てます。
コアラの袋は同じ有袋類のカンガル-の袋が上向きについているのに対して
下向きについています。子コアラは袋の中に入れなくなるとおかあさん
の背中に登ります。コアラは4年で大人になります。
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1.生まれたばかりの赤ちゃん 2.実際の大きさは1円玉ぐらいです 3.赤ちゃんは、すぐに母親のお腹にはいります 4.乳首に吸い付いて、お乳を飲み続けます 5.袋の中でどんどん大きくなります 6.6ヶ月くらいたって袋から出てきます 7.生まれて1年くらいたったコアラ |
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コアラの子供は、はじめて母親のおなか のふくろをでてから、約2ヵ月位は、その ふくろをベットや隠れ家にします。子供が ふくろにはいりきれないくらい大きくなると 母親は子供をおんぶします。コアラの 子供は生まれてから約1年半立つと 母親と別れ自分の縄張りを探して 別のユ―カリの木へ移ります *左の絵は子別れするコアラです |
| コアラの子供は、袋から出る頃になると、特別な食べ物(離乳食)を食べます。この離乳食は、母親が ユ−カリの葉を半分消化したものです。母親のおしり(総排泄孔)に口先をつっこんで、腸から 出てくる離乳食を食べます。コアラの子供は、この離乳食を食べて、ユ―カリの葉を食べる 練習をするのです。離乳食を食べて、体長が20センチメ―トル位に育った子供ははじめて、 袋の外に出て行きます。そして、やわらかいユ―カリの葉を食べ始め、子供のコアラはどんどん 大きくなります。この離乳食は「バップ」と呼ばれ、ユ―カリの好み、盲腸の中の微生物と ともに代々受け継がれて行くのです |
| ★コアラの排尿・・・木から降りてする習慣があります。たまに木の上でしてしまった時 は、しぶきのかかった葉は絶対食べない潔癖症です。 ★コアラの走る速度・・・最大速度は、時速20Kmぐらいです。 ★コアラの雌の発情期は28日周期です。 ★コアラの雄の性器は体重が10kgしかないのに、使用時は人間の成人男子と変わらないそうです。 コアラのタマタマは立派なのですが、おちんちんは目立ちません。それはコアラのおちんちんは 交尾のとき以外は総排泄孔に隠れているのです。総排泄孔はタマタマの後ろにあるので、 おちんちんはタマタマの後から出てきます。 注)総排泄孔・・有袋類は大も小も鳥と同様1つの穴から出ますこれを総排泄孔と呼びます |
3.コアラの習性
| ◇寝ぼすけコアラの理由◇ コアラは夕方から夜にかけて行動する夜行性で、完全に暗くなって活動する夜行性に対し薄暮性 (はくぼせい)と呼ばれています。コアラの食べものであるユ−カリは栄養分が少なく、 沢山食べても食べたユ−カリの生産エネルギ-よりコアラの消費するエネルギ-の方が大きい 場合があり、これによりコアラが亡くなってしまうことがあります。これを「消耗病」と呼びます。 だから、コアラは寝て体力の消耗を防いでいるのです。 |
| ◇ゲップコアラの理由◇ コアラはゲップを頻繁にします。下あごを真っ直ぐに伸ばし少し口を開きあくびをするようにしてガスを 出します。人間の場合ゲップは食べ物と一緒に呑み込んだ空気が大部分です(炭酸飲料を飲んだ ときのゲップは炭酸ガスですが、胃の調子が悪く食物が胃の中で異常発酵したときのガスによる ゲップは病的なものです)これに対して、コアラのゲップは噛み砕かれたユ−カリが胃の中で微生物の 働きにより消化される時に出されるガスが殆どで、コアラがゲップを頻繁にするといういう事は コアラが健康な証拠で寝ているときもゲップをします。 |
| ◇カキカキコアラの理由◇ コアラはゲップ同様、寝ているときも頻繁に体をカキカキします。(以下<カキカキ>の事をグル−ミング と呼びます)コアラのグル−ミングは主に足の指を使用します。コアラの足の指は人差し指と中指が 先の部分を除いてくっついていて、指の長さも同じぐらいになっております。この指の先にはほぼ同じ 長さの爪が生えており櫛のようになっており、これで頭の天辺から背中、胸、腹の大部分をグル−ミング します。指が届かない部分や太モモの外側、手の甲は手を使用したり歯で噛むようにグル−ミングし ます。コアラにとってのグル−ミングは、古くなり抜けかかった毛を掻いて落とし、体表の皮膚を刺激し 新陳代謝を高めるものでゲップ同様コアラにとって大切なものなのです。 |
参考文献
コアラの本(恥ずかしがりやの人気者)著:ウォルタ―・ハミルトン写真:へミッシュ・マクドナルサイマル出版
非日常実用講座Aライオンの飼い方猛獣・海獣・珍獣・巨獣といっしょに暮らす!!
著:非日常研究会 同文書院
恋するコアラはなぜやせる?著:鹿島英佑 風媒社
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