歌の聴き方
世の中にはいまや大量の音楽が氾濫しています。
そうするとそれを享受する人がたくさんいることは自明の理ですね。
そこでよく聞く言葉は「曲重視」とか「詩重視」とかいうことです。
で、これは、どうなんでしょう。
これから話をスムーズに進めるためにちょっと言葉の意味を定義しましょう。
いわゆる歌われている言葉を「詩」それが乗っているメロディーやイントロ、間奏などの音の要素を「曲」それらを総合した全体を「歌」としましょう。
で、話を戻しますが、「詩」だとか「曲」というのが他の要素(楽器、声質など)と比べるとはるかに重要な要素です。歌の柱といっても過言ではないでしょう。
したがって、「曲重視」や「詩重視」という立場が生まれてくるのは至極当然のことです。
しかし、それでいいのでしょうか。
そこに歌がある以上、曲は詩を引き立て、また詩の内容を心にはいりやすくする、詩は曲に含まれた感情をわかりやすく表現する、などといった相互補助の関係が成り立っているはずです(無論、この関係における両者の立場は変化しますが)。
つまり、重要といえども、歌においては曲も詩もそれだけでは材料にすぎないのです。
一部の要素に傾倒するようでは、その歌のよさは見えてこないのではないでしょうか。
歌というのは詩と曲だけで成り立っているものでもありません。他にも、アレンジ(コーラスワークや楽器の弾き方といったもの。いわゆる編曲)や、録音される場合には録音機械、マイクの位置、楽器と楽器の間の距離、ケーブルの長さ、果てにはそのスタジオの立地条件までもがかかわってくるのです。
そういう様々な条件がそろってこそ、いい歌が成り立つのでは無いでしょうか。
多少言い過ぎかもしれませんが、それらの要素がそろわない歌は、歌として聞く価値が低いとも言えると思います。
とか言いつつも、かつて洋楽信者だった私はつい曲重視になりそうになってしまいますが・・・。
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