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エジプト 連続爆弾テロ 紅海沿岸 50人死亡 負傷200人  


エジプト 連続爆弾テロ 紅海沿岸 50人死亡 負傷200人

 【カイロ=加納洋人】エジプトの紅海に面する保養地シャルムエルシェイクの高級ホテルなどで二十三日未明(日本時間同日朝)、激しい爆発が数回あり、ロイター通信によると約五十人が死亡、約二百人が負傷した。警察当局によると、被害者はエジプト人のほか英国人やオランダ人、カタール人ら外国人が含まれているが、これまでのところ日本人が被害にあったとの情報はない。複数の自動車爆弾による同時爆破テロの可能性があり、当局は犯行手口から外国人観光客を狙った犯行とみて、背後関係などを捜査している。

 エジプトでこれほどの被害が出たのは、一九九七年十一月、南部のルクソールで日本人観光客十人を含む六十人以上が死亡した銃乱射事件以来。

 エジプトの治安当局などによると、二十三日午前一時(日本時間同日午前七時)すぎ、シャルムエルシェイクの市場や、約六キロ離れたナアマベイ付近の高級ホテル、ガザーラホテル周辺で計七回程度の爆発音が聞こえた。三件は自動車爆弾だったとの報道もある。  市場ではエジプト人十数人が犠牲になったほか、ガザーラホテルには自動車が突っ込んで犯人が自爆し、建物がほぼ全壊したとの情報もある。がれきの中に人が埋まっている可能性もあり、警察当局などで救急活動を進めている。犯行声明は出ておらず、七日と二十一日にロンドンで起きた同時爆破テロとの関連性も不明だ。

 シャルムエルシェイクは、今年二月には、イスラエルのシャロン首相とパレスチナ自治政府のアッバス議長による首脳会談が開かれた。国際的に人気の高い保養地で、爆発当時は深夜にもかかわらず、多くの観光客らでにぎわっていた。

 マグラビ観光相はエジプトのテレビに対し、「今朝の出来事は、すべての人にとって拒絶されるものだ。犯行グループは人々の旅行を妨げることはできない」と語った。


 ■エジプトで起きた最近のテロ

 1996年
  4月18日 カイロ郊外ギザでイスラム過激派が銃乱射。 イスラエル人と誤解されたギリシャ人観光客18人が死亡

 1997年
  9月18日 カイロのエジプト考古学博物館近くでドイツ人 観光客らを乗せたバスが襲撃され10人死亡

 11月17日 南部ルクソールでイスラム過激派組織のメンバーが銃乱射、 日本人10人を含む外国人観光客60人以上が死亡

 2004年
 10月7日 シナイ半島のタバなど3カ所で自動車爆弾テロ。 イスラエル人観光客など30人以上死亡、120人以上負傷

 2005年
 4月 7日 カイロ中心部の繁華街で爆発、米国人ら4人死亡

 4月30日 エジプト考古学博物館近くで自爆テロ、7人負傷

 7月23日 シャルムエルシェイクやナアマベイで自動車爆弾テロ。約50人死亡、約200人負傷

(産経新聞) - 7月23日15時15分更新


エジプトで同時爆発、49人死亡

 【シャルムエルシェイク(エジプト東部)=柳沢亨之】エジプト東部の保養地シャルムエルシェイクで23日午前1時(日本時間同日午前7時)過ぎ、ホテル付近などで大規模な爆発が複数回発生、地元当局者によると、外国人を含む観光客ら少なくとも49人が死亡、130人以上が負傷した。

 外国人観光客を狙った同時爆破テロと見られ、死者はさらに増える可能性がある。

 エジプト内務省筋はAP通信に対し、3か所で自動車爆弾が使われたと語った。内務省筋や現地当局者によると、ナーマベイと呼ばれる海岸に立つ「ガザラガーデンズ・ホテル」では、爆弾を積んだ車が警備を突破して入り口付近で爆発。また、別の「モーベンピック・ホテル」の駐車場でも車爆弾が爆発した。ナーマベイから約6キロ南方の市場でも爆発があり、喫茶店にいたエジプト人多数が死亡した。ロイター通信は爆発は少なくとも4か所であったと伝えた。

 紅海沿岸に位置するシャルムエルシェイクは中東有数の保養地で高級ホテルが立ち並び、欧米やイスラエルなどから訪れる人も多い。現場一帯は週末を楽しむ人々でにぎわっており、街は大混乱に陥った。目撃者によると、炎と煙があちこちで立ち上り、ガザラガーデンズ・ホテルは大きな被害を受けた。

 ロイター通信によると、犠牲者にはエジプト人のほか、英国人やオランダ人などが含まれている。エジプト観光省報道官は負傷者について、外国人28人を確認。内訳はイタリア人13、イギリス人5、サウジアラビア人3など。日本人が被害にあったとの情報はない。

 犯行声明は出ておらず、事件の背後関係は不明。ロンドンで相次いだ同時テロとの関係も不明で、捜査当局は調べを続けている。

(読売新聞) - 7月23日13時42分更新


<エジプト爆発>高級リゾート地 一転、阿鼻叫喚の現場に

 【カイロ高橋宗男】「私の息子はどこなの」――。エジプト・シナイ半島のシャルムエルシェイクで23日未明に発生した連続爆破テロ事件。多くの外国人観光客でにぎわう高級リゾート地は阿鼻叫喚(あびきょうかん)の現場に変わった。複数の車爆弾を連続爆発させる手口や爆発規模の大きさから、高度に組織化されたグループによる犯行とみられる。外国人観光客を標的にしていることは明白で、英同時爆破テロに続き、国際テロ組織アルカイダと関連するイスラム過激派グループによる国際テロの可能性も捨てきれない。   

 複数の目撃者は、エジプトの衛星テレビ「ナイルニュース」に対し、ピックアップトラックがナアマ湾地区のガゼラホテルのフロントに突っ込み、爆発したと語った。この爆発により、ホテルの前面が崩壊したとされ、爆発した車両は相当量の爆発物を積んでいたとみられる。爆発物の調達を含め、周到な準備が行われたと考えられ、背後には組織化されたグループの存在が疑われる。

 エジプト政府は多数の日本人が犠牲になった97年のルクソールでのテロなどを受け、イスラム過激派の徹底的な摘発を行い、国内の過激派は壊滅したとしてきた。それだけに今回の事件は政府にとって大きな衝撃と言える。

 政府は昨年10月にシナイ半島の保養地タバで多数のイスラエル人観光客が犠牲になった同時テロ後に、数千人を拘束するなど強硬な手段に訴えており、今回の事件を機に再び強圧的な捜査を行うものとみられる。

 一方、カタールの衛星テレビ「アルジャジーラ」は、24日にタバの同時テロ容疑者の公判が予定されている点を指摘し、「今回のテロはタバ事件に関係する組織の政治的メッセージの可能性もある」と伝えている。

    =◇=

 現地のテロ組織に詳しい保坂修司・日本エネルギー経済研究所中東研究センター研究主幹は、「この高級リゾート地は、多くの普通のエジプト人の恨みを買っている場所。だから国内組織の関与の可能性がある。夏を前にした本格的な観光シーズンを前に、基幹産業に大打撃を与えるのが狙いだろう」と語った。

(毎日新聞) - 7月23日14時8分更新



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