北海道東部で500年周期で巨大津波
産総研などが解明
北海道東部の太平洋側では、約500年ごとに巨大津波が襲っていたとの調査結果
を、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)と米国地質調査所などのグループがまと
め、7日付の英科学誌ネイチャーに発表する。
根室市から広尾町までの沿岸部約200キロの34地点で地層をボーリング調査し、
過去の津波で陸まで運ばれたとみられる砂の層を、海岸線から最大約4キロ奥でみつ
けた。 こうした砂層は過去約7千年間に15層あり、巨大津波は約500年ごとに発生していたとみられる最も新しいものは17世紀の中ごろと推定された。
また、十勝沖地震と根室沖地震が連動したマグニチュード8.5の巨大地震を想定
し、津波のシミュレーションをしたところ、到達範囲は今回の調査結果とほぼ一致し
た。 こうした地震が巨大津波の原因となった可能性が高いという。
研究チームの七山太・産総研主任研究員は
「500年という周期には100年程度
の幅があり、いつ次の巨大津波が来てもおかしくない時期に入っている。 十分な備えが必要だ」
と話す。
産総研では今回の結果を踏まえ、北海道太平洋岸の津波浸水履歴図(仮称)の作製
を北海道などと共同で進めている。
政府の地震調査委員会は今年3月、次の十勝沖地震の発生確率を今後30年で60%
とする評価結果を発表し、根室沖地震と連動する可能性もあると指摘している。
今村文彦・東北大教授(津波工学)の話 津波は頻度が少なく、過去の発生時期や
規模を知るのが難しかった。 今回、津波の到達範囲や周期が明らかにされたのは、貴重な成果だ。 今後の防災対策を検討する上でも、重要な基礎資料となる。
(08/07 07:28)
http://www.asahi.com/science/
update/0807/003.html
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