「社会的に問題のある教団」
と呼ぶことは可能か。
櫻井: パナウェーブ研究所や千乃正法に関わり、「被害」を
受けたとして、これらの団体を告訴している
例は聞いたことがないし、カルト問題関連の相談所に情
報が寄せられてきたこともなかったと聞いている。 したがって、代替知運動(社会の
中で正統性を持たない知的体系、サブカルチャー)の一つ、新宗教の一つとみなすこ
とはできるが、それでもって、これらの団体が社会的に問題があるとは言えない。
異様な装束や車両や道路の規則に反する装備、
行動が問題になるかもしれないが、これは警察が
指導すれば足りるであろう。
電磁波、スカラー波、ニビル星が
云々についてはコメントしようない。
この種のことにまともに取り合うことはないと思う。
教祖の死期が近い、天変地異の予言なども、ほっておけばいい。
彼等は彼等な
りの物語を享受しているのであり、
それは信教の自由の範疇である。
彼等の通行、居住に関して、地域の住民、
行政との軋轢が一番問題である。
現行法に従う限りにおいて、彼等がどのような格好をし、
どこに住もうとそれは彼等
の権利として認めざるを得ない。
しかし、彼等も社会生活を送っているのであるから、
常識的なふるまいをしてもらう必要がある。
それは、地域の人達が感じる不安、
不快感は事実としてあるのだから、地域
の人達と話し合って、お互いが理解した上で、
軋轢を起こさない程度の距離を取り、
住める条件を協議するしかない。
電磁波を気にするのであれば、自分たちが出すゴミ
や車の排気ガスにも相当に敏感になるべきである。
その処理を地域の人達に任せて、
自分たちの身の安全の為だけに活動するというのでは、
自分勝手というしかない。
行政はこのような行動に対して監視、勧告する役割があろう。
白装束集団に関するマスメディアの報道については。
櫻井: マスメディアは新奇なものを追うことに忙しいが、
宗教に関わる問題でもっと大事なことはいくらでもある。
過剰な報道や社会的圧力が、彼等の自作自演
の「正法化戦」や「消滅」の予言に一役かわないように
願いたいものだ。 時間がたてば、
どのような教団にも現実的な路線を選択するものが出てくる。
自然と落ち着くと
ころに落ち着くのではないか。
すぐ、ニュースにせずに見守ることもジャーナリズム
として考えてもらっていい。
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櫻井義秀(さくらい よしひで)
1961年4月、山形県上山市生まれの42歳。
84年、北海道大学文学部哲学科卒業。 87年3月北大大学院文学研究科博士課程中
退。 北星学園女子短期大学家政学科専任講師、北大文学部講師を経て、96年から 同
大助教授。 専攻は宗教社会学。
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<白装束集団>違法行為への対処を通達へ
警察庁長官会見
警察庁の佐藤英彦長官は1日の定例会見で、岐阜県で起きた白装束集団「パナ
ウェーブ研究所」の林道占拠問題について、
「装束や行動が異様で、住民の不安感を
あおっている」
と述べたうえで、
「オウム(真理教)=アーレフに改称=の初期に似ている」
との認識を示した。
長官は、警察当局として重大な関心を寄せていることを明らかにして、
「違法行為があれば厳正に対処する」
と述べた。
同日、同庁の担当課長名で全国の警察に対し、
この集団の情報収集に全力を挙げるよう指示した。
また長官は、オウム真理教などの宗教集団を念頭に置いた上で、
「過去にも宗教団体がテロ集団に変節した例がある」
「何を目的としているか(見極めること)が大事」
と話した。
一方で、
「現時点ではサリンを使って大量殺人を起こしたオウムと同じ認
識だという意味ではない」
とも話した。
さらに、組織犯罪集団に移行することがないよう
観察を続けていくとの見解を示した。
【窪田弘由記】(毎日新聞)
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「国の発言不用意」
と批判
白装束問題で田中知事
長野県の田中康夫知事は9日の記者会見で、白装束の団体
「パナウェーブ研究所」
についての国の発言に対し
「団体はオウムの初期のようであるとい
うが、そうであるならばその根拠をきちんと示すべきだ」
「不用意な発言で、逆に住民
の危機感をあおっている」
と批判した。
また知事は
「彼らを追い詰めるということが、逆に私たちが予期しな
いような、双方にとって好ましくない展開をもたらさないとも限らない」
と述べた。
(共同通信)
[5月1日20時39分更新]
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